(出典 lite-ra.com)


大統領発言は責任を伴う。当事者であることを差し引いても、受け狙いだけではいけない!

1 ramune ★ :2022/03/18(金) 22:43:17.01

 ゼレンスキー大統領はウクライナ上空での飛行禁止区域の設定を訴える際、ウクライナの現在の惨状を、
1941年の旧日本軍による真珠湾攻撃、2001年のアメリカ同時多発テロになぞらえ、「真珠湾を思い起こしてほしい。
1941年12月7日、あのおぞましい朝のことを。あなた方の国の空が、攻撃してくる戦闘機で真っ黒になったときのことを」
(中略)訴えた。

 これに対し、ネトウヨが「真珠湾攻撃とロシアの侵略を同列に語るなんて許せない」と怒り狂い始めたのだ。
(中略)
 さらに、在日ウクライナ大使館のツイッターアカウントに直接、こんな罵倒リプを飛ばす輩も現れた。

〈真珠湾攻撃を引き合いに出した時点でウクライナを支援する気持ちは毛頭無くなりました〉
〈真珠湾攻撃を例えにしたから支援は無理です。 旧ソ連同士潰し合いよろしくやってな!〉

(中略)
改めて指摘しておくが、ウクライナではいま、ロシアの爆撃や砲撃によって子どもを含む多くの一般市民が*れ、
プーチンが核攻撃に及ぶ危険性さえ指摘されているのだ。にもかかわらず、連中にとっては、日本の過去の侵略戦争を正当化することのほうがはるかに重要なのだ。

 このことだけでも、日本の右派、ネトウヨがいかに戦争をリアルにとらえることができていないか
、無責任に勇ましい言葉を発しているだけの幼稚な“なんちゃってナショナリスト”にすぎないかが、よくわかるだろう。

しかし、もっと呆れ果てるのはやはり、その歴史の捻じ曲げ方だ。
ゼレンスキー大統領を攻撃していた連中は総じて、以下のような理屈で、真珠湾攻撃を擁護、正当化していたのである。

〈真珠湾攻撃では民間施設攻撃してないからロシアの攻撃とは全くの別物だし、先祖侮辱されたみたいで不愉快だわ〉
〈はあ?真珠湾攻撃はアメリカによって仕掛けられやむなく行った事であり。民間を攻撃したものではない。〉

(中略)
どこまで自分たちに都合のいい解釈をしているのか。真珠湾攻撃は宣戦布告すらしないで奇襲攻撃をかけるという、明らかに国際法を無視した戦争犯罪だった。
ネトウヨ連中は軍事施設を攻撃しただけで民間人を無差別攻撃したわけじゃないというが、真珠湾攻撃でも民間人犠牲者は多数出ている。

 しかも、日本は今回のロシアと同様、民間人への無差別攻撃も行なっている。たとえば、真珠湾攻撃より3年前の1938年から数年の間には、
重慶へ200回以上も無差別爆撃も行なった。この重慶への無差別爆撃は死傷者が数万人にのぼり、
ナチス・ドイツによるスペインのゲルニカ爆撃(1937年)とならんで、人類史上初の無差別都市爆撃として歴史に刻まれているものだ。

 それだけではない。プーチン・ロシアのやっているウクライナ侵略と旧日本軍がやったアジア諸国への侵略との類似性は、この間、様々な方面で指摘されている。

たとえば、ロシアはウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州を勝手に独立承認し、ウクライナに傀儡政権をつくろうとしているが、
これは日本が傀儡政権として満州国政府をつくったのと同じ手口だ。

(中略)
■真珠湾攻撃を「経済封鎖されたから」と正当化するネトウヨの主張はロシアの侵略肯定の論理にそっくり
 むしろ、日本の右派は、いまのロシアがやっていることを見て、自分たちの「先の戦争は侵略ではない」「正しい戦争だった」という主張が
いかにナンセンスであるかを自覚すべきなのである。

 ところが、日本のネトウヨや歴史修正主義者たちは、日本だけがあたかも一切民間人を狙ったり傷つけていないように歴史を捻じ曲げて、
ゼレンスキー大統領を攻撃しているのだから、開いた口が塞がらない。

いや、それどころか、例の「日本は戦争に追い込まれた被害者」論まで持ち出すネトウヨたちも多数いた。

(中略)
プーチンが実際に侵略を強行し、世界中でロシア批判とウクライナ支援の声が上がったために、
極右・ネトウヨ連中も遅ればせながら「ウクライナ頑張れ」などと叫び始めたが、本音は自分たちの幼稚な愛国ナショナリズムや帝国主義への思慕を仮託しているだけ。
あるいは、ウクライナ危機に乗じて、政治的野望である日本の軍国主義化を進めたいだけ。

 そういう意味では、日本のネトウヨ・右派は以前もいまもかわらず、ウクライナ国民の側でなく、 
ウクライナ国民が抵抗し、闘っている相手である「プーチンの側」に立っているのだ。
https://lite-ra.com/2022/03/post-6173_3.html 
    


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